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TOKYO LOCAL 2 アートティスト・トーク |
♠2009.06.20 sat. 15:45-16:30 Gallery 香染美術 |
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司会:小倉正史
アーティスト:伊丹裕、坂口恭平、建畠朔弥、菅井育子、駒形克哉
記録:栗山直久
アーティスト・トークは、キュレーターの小倉正史の司会で開かれた。
最初に小倉から、アーティストが一人ずつ順に、自作や活動について自ら説明することと、今回欠席のフィリップ・ラルーとヤン・シャオミンについて説明を、述べた。
■伊丹裕
伊丹は、今展覧会のテーマが「場所が持つ力《に注目していることに関心を持ったと述べた。 なぜなら彼の活動は「磁場《という目に見えない磁力などの上可視な力に注目して製作と活動を行ってきたからだという。
さらに彼の関心は、未だ科学的に未知の領域のエネルギーに広がっており、人工的な電磁波などの上自然な力が人体におよぼす影響について関心を持ち製作を行っている。 彼はかつて10数年前に、地球の磁場を良くすることを目的に「惑星磁場変更計画《という環境プロジェクトを実施したと説明した。
今展覧会では、同会場のヤン・シャオミン作品を最初に彼は見てから展示場所の磁場を読み解いた後に自作展示を行ったと述べた。
■坂口恭平
坂口は、作品タイトル「dig - ital《とは、英語のdigitalのgと2番目のiの間で単語を分離したもので、「dig《は理解する、「ital《は自然、といういう意味があることから、「dig - ital《は「自然を理解する《という意味を託した自身オリジナルの造語であると説明し、また今展示作品の製作期間は約2週間だったと述べた。
また彼のこれまでの関心と活動について、路上生活者たちをリサーチすることと、今展示作品のように小さいものが集積して大都市を形成することの、二つの極面があるという。 それは路上生活と集積する大都市という「極小と極大を二つ同時に作業しながら《活動していくことのもつ矛盾にたいする自身の興味があるからだと述べた。
また彼は著作活動も行っており、最新刊「東京一坪遺産《を出版したばかり。
■建畠朔弥
建畠はまず「場の力《について、伝説や迷信や信仰による場の力は信じないと自身の見解を述べた。 彼の考える場とは、まず「人を排斥する力《をもつ場だという。例えばそれは、人を寄せ付けない郊外の街灯である、人を排斥する街灯は夜間の郊外の人気のない風景をつくり出していることだと述べた。また逆に、人が寄り添いたくなるような場が形成される場合もあることに関心を持つという。
そして、人間が排斥されたり引きつけられたりすることを俯瞰することから、彼の関心は「構造とは何か《ということに向うという。 それは物質や物体の構造が音の響きをどう伝導するかという関心となり、今展示彫刻は具体的に音叉の振動を彫刻が共鳴して増音する構造を持たせていると説明した。
■菅井育子
菅井は、自身が昔見た夢をベースに、作品によって自分の心の中を見るという着想があると述べた。 彼女によれば、彼女の心の中は深海のようで場所で、純粋な心をもった子供の魚がそこにいるという。その心の中のイメージは、自分が幾つになっても自分の心の中にいると思うことで安心できることだと彼女は述べた。 また彼女にとって、深海は太古の時代まで思いを馳せることができるイメージでもあるという。
そのような自分の内面のイメージの具体的に表そうと彼女が考えたとき、偶然に光と影をつかって描き出すフォトグラムという技法に行きついたという。彼女は以前から写真を撮影し暗室作業していたことからこの技法を使うようになったが、マン・レイらの同技法作品は後日知ることになったと説明した。
■駒形克哉
駒形は、今展示作品シリーズ・タイトル「ゴールド・フィンガー《は、古代ギリシャ神話のミダス王をモチーフにしていると述べた。 ミダス王のエピソードとは、手に触るものが全てが黄金にかわる魔法を望んだミダス王は、最初は狂喜していたが、食べ物や水も黄金にかわってしまい食べることができず、王はこの魔法が破滅のもとであるということを悟るという物語である。
駒形は自作を富みに対する渇望をアイロニカルに表現したもで、駒形自身もお金に対する欲望がありそしてそれにまつわる苦悩があることを表現していると述べた。
また、今展示で「場《がテーマであることから、会場の一角を黄金で覆い人々を会場へ誘い込む仕掛けを作ることを意図したという。 また、黄金の背景に黄金で作られた掲示作品を展示することは、可視と上可視の問題をつくり出し、実際に写真撮影は困難なものになることを意図しているという。
これら掲示された作品は、コインのフロタージュ(擦り出し)と切り紙細工の技法で作られている。
駒形は自作解説の後、ギリシャ神話オウィディプスから妖精エコーの部分を、最初は日本語で、次にラテン語で朗読するパフォーマンスが行った。
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